2019年12月11日水曜日

元凶!非公式な最高意思決定機関『会派代表者会』

 藤沢市議会の分かり難さの元凶は、議会に関わる問題を、ほぼ全て非公式な会派代表者会(通称「団長会議」。3人以上会派の代表者による会議体で議長が招集する)において協議し、それが最高意思決定機関のようになっていることにある。そこでの合意に会派が縛られ、そして議員が会派に縛られ、表向き全会一致で仲良くまとまっているように見せている。
 議会運営委員会における議会史に関する議論でも、非公式であるはずの代表者会での団長の発言を引いてきたり、休憩ばかり挟んで休憩中に議論をして、そうした本当の議論は議事録に載せないようにされている。
 本来、議員はそれぞれ選挙で選ばれているのだから、各人独立した権能を有している。議員が36人もいれば様々な議論がなされるはずなのに、ほとんど議論らしい議論が見られない。やたらと議事整理に躍起となっており、事前の調整、予定調和が重んじられている。混乱なく議事が進行するに越したことはないが、外から見ていると、必要な検討や議論が抜け落ちて見えてしまう。
 そして、実際、見落としていたり、自分たちに都合よく誤魔化していることが多々あるのである。
 民主主義が健全に機能するためには、主権者たる市民が、その意思決定過程を検証できなくてはならない。検証するためには透明でなくてはならない。
 行政にはそれを求めておきながら、議会が自らを棚に上げて不透明だから、言わずもがな、行政に対する姿勢も甘くなる。
 行政も、議会も、誰のために存在しているかと言えば、当然市民のために存在しているのである。何より市民にとって必要なのは、予定調和を見せられることではなく、意思決定過程や実態が見れるようになっていることで、そのためには透明でなくてはならない。
 そもそも非公式な代表者会が最高意思決定機関であるかに存在しているのは、極めて前近代的で、非民主主義的だ。そうした会議があってもいいが、公開し、議事録を残すべきだ。

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