2019年11月14日木曜日

ボランティア頼み防災政策の無責任

ボランティア精神は尊い。
しかし、無償ボランティアを前提にした公共政策は間違っている。
公務員もNPOの有給スタッフも、仕事として報酬を得ている。
一方で、無償のボランティアは、身を削っている。
無償労働であり、寄付、奉仕である。
そうした善意に甘え、依存する、場当たり的な防災政策は無責任だ。
必要な労力は、確実に確保するべきで、予測のつかない自発的なボランティアの善意に頼るべきではない。
何の備えもない非常時であれば致し方ないが、非常時に備える防災政策としては、有償のボランティア、臨時雇用、といった、災害時のための予算を常に確保しておくべきだ。


追記
被災者の声ならいざ知らず、自治体がボランティアに来てほしい、と呼びかけるのに違和感があります。人手がいるなら、なぜ雇用しないのか?仕事として発注しないのか?仕事としてなら行ける人はいくらでもいることでしょう。仕事として従事する人と、身を削るボランティアとが混在しているのが現状ですが、公務員も含めてすべてが非常時だからボランティア、というのでないのなら、全てを有償とするべきではないでしょうか。

何の責任も問わず、むしろ本人のためになるような内容で、なおかつ誰かの役に立つといったボランティアであれば無償で構いませんが、行政がやらなければならないことを、無償のボランティアに頼るというのは、行政の責任放棄=無責任だと思います。個人が、経済力がなく、ボランティアをお願いする、というのを行政が仲介するといったことと、行政の公共としてやるべきことまでボランティア任せにしていること、とが混在しています。

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