2019年11月4日月曜日

副反応疑いと子宮頸がんワクチンの因果関係

副反応疑いの症状は、年齢が高くなるほど自然発生率も高くなることから、自然発生時期とHPVワクチン接種の時期が重なり、さらに慣れない筋肉注射の印象が強いため、HPVワクチン接種の影響だと思い込んでいる可能性があるということだろうか?

約3万人(接種率約7割)を調査した名古屋スタディでは、副反応疑いの発生に関し、子宮頸がん(HPV)ワクチン接種の有無に有為差は認められなかったという。
https://ironna.jp/article/3583?p=1

すなわち、HPVワクチン接種をしなくとも、同様の症状は同程度に発生している。
しかし、以下の資料を見る限り、副反応疑いの発生頻度は他の予防接種に比べて高い。
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_04hukuhannou.yuugaijisyou.pdf
(掲載資料:2016年の厚生科学審議会部会資料)

HPVワクチン接種との因果関係が認められないのに、他の予防接種より発生頻度が高いというのはどういうことか?

名古屋スタディは対照研究で、審議会資料は接種した人のみに関する発生頻度。

HPVワクチン接種と他の予防接種との大きな違いは接種年齢と注射方法(HPVワクチンは筋肉注射だが、他は皮下注射が多い)。


接種スケジュール
https://www.know-vpd.jp/dl/schedule_age7.pdf

接種方法に関する論考
https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03162_02

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