2019年6月11日火曜日

辛さの向こう側

学問を経験すると、分かるということが如何に難しいことかが分かるものです。
分かっていることなどほぼないことが分かります。
分らないなりに何かしらの理解を得るわけですが、その理解の程度が問題です。
浅はかな理解で分かった気になっているのが一番おめでたいわけですが、いざ何かを考えようとすると一向に思考が深まらず、前に進みません。
考えるということを苦痛に思う人は、分からないことから目を背け、考えた先にある深い理解や新たな実感を得る快感を味わうことができません。
現代人は苦痛を避けがちですが、安易に手に入るものは感動も薄く、だんだんに鈍感になり、幸せの実感も薄れていくのだと思われます。
苦痛を我慢して取り組む。
苦痛を苦痛と思わず楽しむ。
苦痛の先にある成長のために苦痛に耐える。
まさに武道などは、よりよい生き方を求める、そうした営みなのだと思っています。

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